店休日をいただいています。
いつだったか、軽井沢から持ち帰って東京の我が家のベランダで育ててもらっている巨峰の苗。
昨年はなぜか実をつけず、ことしは、3か月前に家に戻った折にはいくつか、緑の房ができていました。
「これ、あの巨峰よ」
巨峰は色づき、収穫され、乾かされていました。
ママンがいったん冷蔵庫にしまったあと、レーズンにするアイデアへシフトしたようでした。
「種をとっておけばよかった」
ちょっと失礼していただいてみましたが、種は種でクロッカンテで、いいんじゃない。
むかし、家に庭があったころ、2階のベランダ下から庭にむかって、ぶどうの棚がありました。
ぶどうの収穫は私と妹マミーナで足でつぶしてジュースにしたり、それを凍らせてみたり。
あれもきっと、レーズンにしてみてもよかったかも。
結実のかたちは、さまざまな思い出を加えて、味わいは単なるものではなくなっていて、それはまた、なんともいえないものです。
がりっという種の食感で、ふと現実に戻ります。
そう、巨峰を集めておかねばなりません。
それはまた、あの・・・
もう一日、お休みをいただきます。
巨峰はお月見の夜も、そしてきょうのいさよいの月の光もあびて、味わいを増してゆくはずです。
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