託されたものを託すスイーツ物語

雨と霧の朝は、晴れてゆくといい、そのとおりになりました。
その空に、さまざまに託したい思いがあるのが、きょうです。

おびただしくできたスイーツたちは、この本のなかにあるレシピを再現したものです。
「お菓子の絵本」という本です。発刊は昭和58年にさかのぼります。

スイーツたちは、この本を託してくださった若いマダムおひとりのためにお作りしました。
そしてきのう、お作りしたものをすべて、お渡しすることができました。
マダムのご主人に託しました。


マダムのご主人は、シェフです。
コルリの店を午後からの営業とさせていただいて、早朝から昼まで仕事をさせていただいている職場の、シェフです。
「勝手にシンパシーを感じて・・・」
今月のはじめ、マダムがベビーカーをともなって仕事場に寄られ、この本をプレゼントされました。
シェフがご自宅で、仕事場での話をされるうちに、なにかを感じられ、この本を託そうと思われたのだそうです。



「お菓子の絵本」は、ああ、あの、という物語の主人公たちの世界のスイーツたちが、美しい絵と写真で紹介されています。
不思議の国のアリス、メアリーポピンズ、赤毛のアン、足長おじさん、白雪姫、シンデレラ、ねむれる森の美女、ふたりのロッテ、アルプスの少女ハイジ、赤ずきん。
世界各国を舞台に、主人公たちが作ったり味わったりしたスイーツとそのレシピです。
大切にされていた本ですが、実際にお作りになる機会がないまま、今になり、でもこれを、と。


「美容院の雑誌みたいになってしまいますよ」とお伝えしたのですが、いただくのではなく、お預かりするということにして、いただいてきました。


マダムが決心されるきっかけになったのは、シェフのきょうの入院です。
シェフに病気がみつかり、手術と療養をされることになり、その先、どのように過ごされるのかが、わからなくなったのです。
早く復帰されるかもしれないし、もしかしたら、軽井沢を離れられるかもしれない。
その現実は、シェフのご体調への心配に加えて、別れの予感をともなう悲しいものでした。


本をめくるうちに、この本のスイーツたちを、いつかお作りして、マダムに共有していただきたいと思いました。でも、いつかとは、いつでしょう。
そして、ぎりぎりまで仕事をされるシェフがきのうまでおられることがわかって、それならばできる限りのスイーツを、作ってお渡ししようと、思いました。



写真とは似ても似つかぬスイーツばかりです。
リベンジできるものと間に合わないものがあり、また、生のケーキはお持ち運びが難しいため、すべてのものはできませんでしたが、半分以上のスイーツは、お作りできたようです。
味わいは、それぞれに、ああ、これ、どこかで食べたことがあるような、外国のお菓子の思い出が、物語を読み味わった記憶とともに、よみがえってくるものでした。


きょうの空に願うことは、シェフの御身体が、きょうの空のようにあってほしいということです。
そしてまた、戻られた折には、マダムと小さな赤ちゃん、はまだお召し上がりになれないかもしれませんが、ご一緒に楽しんでいただけるものを、お渡ししたいです。


スイーツができると考えなければならないのは、どう包むか。です。
今回は、すてきな物語の夢あるスイーツたち、これをどうまとめればいいかが、大きな問題になりました。

 

この続きはまた、あらためてお話をさせていただきたいです。

きょうはまたとっておきのスイーツを、お作りするお約束をいただいています。

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