それぞれのかたち・森のフロランタンそして

 

店休日をあともう1日、いただいています。

軽井沢は、さくらの後、ありとあらゆる春の花たちが、短かすぎる春の間に咲ききろうとしながら、若葉が萌え、緑の季節にシフトしています。

 

 

コルリを訪ねてくださる方をお迎えしてご紹介したいスイーツとして、いま頭の中にイメージするのは、森の木と緑の世界です。グリーンなアイテムに、木の実、ナッツを使ったスイーツを・・・

 

 

定番にはなっていないフロランタンを、木の枝をイメージして作ってみました。

 

 

 

 

アーモンドのスライスが散りばめられたものが定説ですが、自宅での試作なので、タラレバな、もしかしたら、な想像を、実際にかたちにしてみることにしました。

 

フロランタンのタラレバ発想はいろいろありました。

よくありますが、ナッツをかえてみる。

キャラメルの部分のナッツにあわせて、サブレ地も。

サブレ地に入るアーモンド粉のかわりに、ごまは、すりごまを。

刻んだピーナッツをのせる方には、アーモンドのかわりにきなこを入れてみました。

キャラメル地は、はちみつのかわりにメープルシロップや、黒みつを使ったらどうなるか。油脂や生クリームの配合、または昨年かなり流行したココナツオイルを使って植物性油脂でまとめてみてはどうか。

 

 

試作フロランタンは、さまざまなタラレバをためしたかたちになっています。

まずくはない、おやつになりました。

ひとことなら、なんとなく中華街でみつけられそうな、スイーツたちです。

 

小枝という、愛されるチョコレート菓子がありますが、木の枝のようなフロランタンができたら、軽井沢に似つかわしいスイーツになるのではと、思います。

信州素材でとっておきの、森のフロランタンがかたちになればと思いました。

 

 

 

カーネーションの食用花は、キッシュに焼きこんだ以外のほとんどが、手つかずになりました。1、2輪そのまま食べてみましたが、そのままではちょっと食べにくい素材でした。カーネーションは、なにかの可能性にゆだねて、ドライに加工してみました。

 

 

「げろくさい」

「きたない」

たまに帰って好き勝手に家をよごす存在は、家族の大きな苦痛です。

 

不安定な試作であればもちろん、そうでなくても、お腹もすかないときに、甘いものができるにおいがしていることは、大変なストレスです。

 

それがわかっているようで、わかっていなくて、さらに気づいていないことがまだまだあることに、気づかされます。

 

悪いなと思うのですが、わが家以上に安らげる場所を見つけられないために、家に帰ってきてしまう生活を変えることができずにいます。

 

会話ができない家族に、この場をかりて、詫びます。

もう1日、ごめんなさい。

 

 

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