零度をまたぐ朝晩はまだ、春はまだまだと感じるものですが、赤らむ桜の木は、その中からつぼみがほどけはじめていました。
週明け、すこしまた静かになった道ばたに、朝日にむかってのびているつくしんぼうたちを、見つけました。
昨年、こことはちがう道ばたに、1本だけすっくとのびているつくしんぼうを見つけて、感化されたのを、ここでお話したことがあります。
食指もわいたのですが、なにせ1本。
ふれることもできませんでした。
ここはまあ、なんともぐんぐんと。
きょうの仕込みを考えていた頭の中に、食指が。
つくしんぼうって、どんな味がするのでしょう。
実はつくしを食べた記憶がありません。
これだけたくさんあれば、ちょっとぐらいはいいでしょう。
つくしは、胞子をとばしてやりながら摘むとよいと、きいたことがあります。
胞子は味のじゃまになりますし、とばしてやれば、そこからまた、芽吹きます。
そういえば、昨年の場所はどうなっているでしょう。
寄ってみれば・・・!
昨年1本だけだったつくしんぼうは、2本になっていました。
もしかしたら、のびていないものがまだ、スタンバイしているかもしれません。
気づかぬうちにやってきている季節の自然に、気づかされることがあります。
気づけないことに、気づかなければという、気持ちも。
今週末からはじまるゴールデンウィークはきっと、桜満開です。
すてきな思い出に、コルリスイーツが加えていただけるでしょうか。