4月もあと1週間、来週末はゴールデンウィーク。
軽井沢銀座のたもと、旧軽井沢ロータリーの桜の木は、赤くほころぶ気配をみせていました。
けさの最低気温は氷点下1度。
桜の開花はもうすぐなのでしょうけれど、短い春のゆくえは、しれません。
「4月中にとりにうかがいます」というお言葉をいただいて、エシレのバターを託されたのは、先月末の雪の日でした。これまでにご紹介してきた、エシレなコルリスイーツを思い出してくださり、お手持ちのエシレで、スイーツを作ってほしいとのご依頼に、「手焼きバウムクーヘン」と「熟成フルーツケーキ」をお作りするお話をしました。
ただ、託されたバターは、ご自宅で冷凍保存されておられたものでしたが、賞味期限が2014年の8月14日というものでした。
違和感のある、苦みがありました。
このあと、コルリでは、エシレのバターを仕入れました。
託された200g分のバターの分、エシレなコルリスイーツを作りました。
「手焼きバウムクーヘン」は特大に。
飾りのサブレも、エシレ仕込み。ECHIREの「E」を刻んで焼きました。
いつものバウムクーヘンと区別をつけて、スクエアに焼きました。
マカロンもあしらった小さなスクエアなバウムは、これはエシレのバターではなく、いつもどおりの「手焼きバウムクーヘン」です。
こちらは、お召し上がり比べ用。
実は、いつもコルリスイーツで使用しているバターが、充分おいしかったりします。
その実感を、共有していただければと考えた次第です。
残りのサブレは、エシレのバタークリームをサンドして、添えます。
エシレバターの味をもっともお確かめいただけるスイーツかもしれません。
そして、「熟成フルーツケーキ」は小さめを3本。残りの生地はミニミニパウンドにして、すべてお渡しできるようにしました。
ミニミニのパウンドは、お味見用にもお使いやすいはず。カットして召し上がるホールは、ご贈答にもできるはず、です。
4月中、の4月は、いつなのかわからず、不意にお越しくださった際にお渡しできないのでは困りますし、あまり早くできてしまってもと、非常に迷いながら、このタイミングでお作りしました。
ゴールデンウィークを待ちながら、さくらの様子を見守りながら、ご来店かご連絡をお待ち申し上げます。
春待ちの週末の日曜日、よく晴れています。
過ぎゆく往来はありますが、きのうはどなたも、そしてきょうも、ただ過ぎてゆかれるのみです。ケーキをお作りするお約束も、ありません。
ただ待つだけの現実を見すえることが、きょうの仕事なのかもしれません。
それでも、エシレを託していただいたきっかけで、コルリにエシレがやってきました。
とっておきのエシレなコルリスイーツを、母の日に、父の日に。
エシレなコルリスイーツはこれからまた、仕込んでまいりたい所存です。