卵と小麦粉にアレルギーがあるお孫さまが、ご家族みなさまと一緒に召しあがれるケーキを作らせていただいているお客さまが、また、おとりよせでオーダーをくださいました。
もう、何度目か、正確に思い出すことができないほどお作りしてきましたが、今回は、お孫さまのママの、お誕生日ケーキ。子どもさん方のお好きなキャラクターをリクエストしてくださってきましたが、今回はただ、春らしいものを、というご希望以外、おまかせでした。
約1カ月、考えて、カレンダーをみながら結論を出しました。
もうすぐひなまつり。5日後の3月3日は、金曜日です。
ご家族みなさまがお集まりになりやすい、週末土日がきょうであればきっと、ひなまつりは、集まられないかも。
それならば、ダブルでお祝いしていただけるような、ケーキを考えました。
桃の節句に、まだ梅はさいていますが、梅はもうスルーして、さくら。
そして、やはりいちご。
おとりよせのケーキには生のフルーツを使えないため、いちごはコンポートにして2種類、さらにいちごのショコラをガナッシュモンテに使いました。
桃は、クランベリー、こけももをサンドに。さくらはまだ咲いていないので、さくらんぼう、チェリーをサンドして、スポンジによもぎとともに、パウダー状にした桜の葉を、入れました。
土台は、グリーンの米粉生地に、ピンク色のベリー、チェリーたちをサンドしたショートケーキ仕立てになっています。そこに、まっさらな米粉生地のシートをひなだんのようにカットして、うすいピンク色のいちごのガナッシュモンテで、淡色のひなだん風にのせました。
飾りのパーツは、米粉のサブレです。
ひなだんの上段3段にいらっしゃるはずのアイテムを、お孫さま、主役のママ、ママママの3名さまをイメージした、花たち。
お孫さま、パパ、パパパパは、お住まいの地元、所沢と埼玉のキャラクターで、表現しました。
調べてみると、所沢のキャラクターは、トコロンという鳥で、埼玉県のキャラクターはコバトンというやはり鳥で、さらにコバトンのライバルという、さいたまっちという、コバトンによく似た鳥のキャラクターがありました。
ひなだんメンバーに足りないアイテムは、軽井沢のコルリたちにして、みなさまに軽井沢の幸せの青い鳥が共存しているような、イメージにしています。
いちご、もも、さくら。
花とともに春のお誕生日を祝う鳥たち。
思いついたすべてを、精いっぱい表現した、春素材、春色のお誕生日ケーキをお受けいただければ幸いです。