ヴァレンタインのきょうが、夕方近くなり、ことしのヴァレンタインもだんだん、ふりかえるものになってきました。
おとといの夜、お電話がありました。
「また10枚でも」
デザートのお皿に、メッセージを描いたサブレをお使いくださっているレストラン、アップルズさんでした。
アップルズさん自慢のデザートは、パンケーキ。メッセージやお名前のプレートにチョコレートを使うと、とけてしまうため、コルリのサブレをご指名くださっています。冬眠の間に、在庫が少なくなったとか、でした。
そのお電話のあと、生地を仕込んで13日に焼いて、14日までにお届けするお話をしました。
そのあとまた、きのう13日にお電話がありました。
「14日は休みなんだ」
「10枚でも、20枚でもいいんだけれど、きょう中に大丈夫?」
ハートのサブレにシガー生地で線描きしたプレートを焼きました。
ほんの少し残った生地で、アップルズさんならと、りんごの型で焼いたご笑納品もプラス。
営業時間の、そろそろ落ち着く時間帯に、お届けにうかがいました。
アップルズさんには、二組のお客さまがおられ、奥のステージで、ウクレレを携えた方が、マイクの前でまさに、「それでは第2部を・・・」と、ライブが再開されようとしていました。
サブレをお届けするだけのつもりでしたが、マスターが呼びとめてくれました。
「聴いてけば? それに、今ちょうど、お誕生日のデザート出すところだから」
パンケーキのプレートに、サブレのプレートがのせられ、ろうそくに火がつきました。
ステージのすぐそばにいて、でもその様子は、ウクレレさんには見えません。
2曲目が終わったちょうどそのタイミング。ものすごく小さな声で、伝えました。
「次、Happyバースデーで!!!」
ウクレレのほんわかなHappyバースデーの歌に、デザートのプレートを持ったマスターが近づいてゆくと、もう一組のお客さまも歌い出しました。
ハッという声がきこえて、マスターが歩みをとめたお席の、カップルの彼女さんが、ちょっと涙ぐんで、ろうそくの火が、瞳と涙にきらきらとしていました。
「ヴァレンタインの前の日がお誕生日なんて、すてきですね!」
ウクレレさんが、うんと、うなずいてくれました。
すると、マスターが。
「そう・・・実は僕もきょうが誕生日なんだ」
スイーツをお作りしても、お使いくださっている現場に居合わせることは、あまりありません。
プレヴァレンタインデーの夜は、本当にすてきで、本当にうれしいひとときになりました。
コルリにスイーツを作らせてくださり、ありがとうございます。
コルリスイーツをお使いくださり、ありがとうございます。
ヴァレンタイン応援団のヴァレンタインスイーツを、あらためてご紹介させていただきたいです。
まだ当日のため、もう少しあらためて、おつきあいいただく所存です。
どうぞよろしくお願い申し上げます。