ヴァレンタインの朝、PCを開けるとメールが届いていました。
バレンタインのギフト用に、季節のトルテを四つほどお願いしたいのですが、それに使っていただきたいイチゴがありまして。。
トルテの注文が出来るようでしたら、明日、イチゴを持って直接お伺いしたいのですが、高橋様のご都合はいかがでしょうか。
折にふれ、コルリをお使いくださる、軽井沢におつとめのお客さまでした。
ご連絡をして、ご都合があうことがわかり、お作りすることにしました。
いちごをお持ちいただいて、その場でお作りして、お持ちいただくことに。
いろいろイメージをしながらお待ちしていましたが、実物をみてから、できたトルテたちです。
「ちかさん、ご存じですか。ショッピングプラザ(軽井沢のアウトレット)のなかのコンビニで、このいちごが売られているんです。結構、売れるらしいですよ」
一度買ってみたいというお気持ちが、それならヴァレンタインに、それならコルリスイーツにと、思いついてくださったようでした。
トルテには、小さなマカロンを飾りました。
また、ことしのヴァレンタインに活躍してもらった、いちごのショコラも、飾ることにしました。
5つめを、特別にお作りすることにして、これはタルト台ではなくて、マカロンをべースに、仕立てました。
「お待たせしました」
さあと、運ぼうとしたその時に「あ・・・」
お客さまも「あ・・・」
特別仕立てのマカロン仕立てのトルテが、転がって、さらに、落ちてしまいました。台が平らではないマカロンに、さらにフルーツがのっていればなおさら、バランスを失うものですのに
注意不足でした。
「すみません! もうちょっと、お時間だいじょうぶですか?」
そしてこんどは、マカロンのせの、プリンならモードができました。
お持ちくださったのは、栃木のスカイベリーでした。
大きな大きなスカイベリーは、その大きさが、ほかのいちごと一線を画す魅力です。
コルリでは、コルリスイーツがどれも小さいので、バランス的にあまり選ばないいちごですが、一度使ってみたくて、ちょうどスカイツリーが落成した年に、お誕生日シフォンにしたことがあります。
それ以来です。
「こんなに使えないですよ」
小さなトルテ4つのために、お持ち込みになったいちごは2パックありました。まるまる1パックは余り、開けた1パックも半分は残りました。
いちごをお返ししようとすると、お客さまが
「1つは、ちかさんの分です」
手つかずのいちごのパックはもともと、お客さまがコルリへプレゼントしようと、思われたものだったということが、わかりました。
「いやいや・・・」「まあまあ」をくりかえしましたが、お客さまは、1パックめの使わなかったいちごたちを、トルテとともにお持ちになりました。
「これも、いいですか」「2つ」
いちごのショコラでできたミニブラウニーも、ご一緒くださいました。
15日は、いちごの日とされます。
プレいちごの日のヴァレンタインデーに、いちごをいただいて、プレいちごの日のヴァレンタインデーにいちごのヴァレンタインスイーツを作らせていただいたことしのヴァレンタイン。
恐縮なのですが、感激です。