らしからぬと予報どおりの、らしからずほのかにあたたかい冬至の日になりました。
ブログをみてくださっているというお客さまがお一組「お客さまがみえませんでしたって? がんばって!!!」と、訪ねてくださって、ちょうど手がけていたきょうのオーダーケーキのお話をしたり。
もうすでに、夕方になっています。
先日お電話をくださり、オーダーをいただいたきょうのケーキです。
お題は、くまのプーさん。プーさんの顔の形のケーキをリクエストされました。
「あと、はちみつも使えますか」
ベースはショートケーキでお作りするお約束になりました。
プーさんは黄色いくまです。
ご予算のご都合もあり、そしてきょうは冬至だということもあり、ショートケーキは黄色いかんきつを主役にすることにしました。
レモン、オレンジ、ルピーグレープフルーツ、かぼす、すだち、そしてゆず。この6種類のかんきつの果汁やピールに、甘みにはちみつを使って、ケーキができました。
シフォンケーキは、香りがよく酸味が上品なかぼすを使って焼きました。プーさんの顔の形にカットしたかぼすシフォンに、かんきつたちのそれぞれの自家製ピールと、すだち、レモン、かぼすの果汁を使ったクリームをサンド。一回被ってからまた少し、考えました。
最終的に被うクリームは、プーさんの顔の色です。
黄色い色粉を使えば間違えないのですが、もう少し考えて・・・そう、かぼちゃを使うことにしました。
プーさんの黄色は、かぼちゃとかんきつ、そして少しパティシエールを入れた卵の色でできています。
顔のパーツは、クリスマス市で使っているココアとジンジャー、クローブのサブレ生地です。もうすぐまもないクリスマスの、コルリスイーツな季節感をお味見いただけるはずです。
プーさんはほとんどの場合、赤い服を着ています。この赤い服はどうやら、ポイントのようで、顔だけだと黄色と茶色でなんとなくさみしく思えました。
赤いハート型のマカロンをプラスしたのは、そんなマカロン屋の理由です。マカロンは、ゆずのマカロンになっています。
オーダー、ありがとうございます。
初挑戦のプーさんという機会という励みをいただきました。
らしくない日に、らしいスイーツを、勝手ながらぜひとも、お楽しみいただければと思います。
バックの日本かぼちゃは、きょうの夜まかないになるはず・・・です。
フルーツの仕入れのときにどうしても気になってしまった素材が、まるまると待っています。
「びちゃびちゃになるよ」
クリームに使ったかぼちゃは、軽井沢のある佐久で育った西洋かぼちゃです。