ときおり舞う雨は、非常にわずかで、ときどき明るくなって、少しぐずぐずと、それならどちらかにしてほしいような、グレーに近い空です。
湿度を感じるきょうは、梅雨のある1日のようにも感じます。
雨が続いたシルバーウィークに、頭に浮かばなかったのは、考えないようにしていたのかもしれません。
はたと思い出させてくれたのは、自然に、そして雨と風で落ちたどんぐりでした。
もう、季節はやってきていました。
軽井沢の栗です。
小さいので山栗のようですが、たぶん、ブランドどころの立派な栗ではなくて、自然に育った栗の木だから、実が小ぶりなのかもしれません。
この栗は、コルリスイーツになります。
マカロンのマローネ。
シルバーウィークの最終日のきのう、「まだです」とお断りしたばかり。
今回は、渋皮煮にしてみましょうか。
粒が小さいので、皮むきが、かなり・・・面倒なのですが、軽井沢の収穫を形にしなければ。
勝手なミッションに取り組みたいと思います。
「ひまな人のすることですよね」
「ひまな人がしていることを見ていると、いらいらする」
そういう言葉をいただいたことが、幾度もあって、栗のころには必ず、思い出します。
ハロウィンのスイーツたちのご紹介もしたいのですが、まずは栗の仕込みから。
栗を拾っていたら、つくつくぼうしの声が、たしかにしました。
栗もですが、かぼちゃも。
こちらは、小諸の近くで採れたものです。
コルリスイーツの仕込みには、坊っちゃん。
これぐらいのサイズが、コルリサイズでよいのかもしれないと思いつつ、でも坊っちゃんは、小さいからか、気のせいか、ぎゅっと凝縮されたうまみがあるように感じます。
坊っちゃんと名付けたのは、どなたなのでしょう。
ほかの野菜や果物にかさねてイメージしてみたりするのですが、かぼちゃほど、しっくりする「坊っちゃん」なネーミングは、ほかに思いつかないように、感じます。
コルリの店の前には、まだ、つぼみのひまわりが1本、開いては閉じる朝顔の花をしたがえたつるが、緑のもみぢの木にからまっています。
それでもやはり、風はもう、夏のものではありません。
そしてたった今、9月は、月末になっていることに、気づいたところです。