ことしのシルバーウィークは、カレンダー的に連休が少なく、天候的に台風と雨で、という、ちょっとしんみりな印象がいなめないものの、それでも、それなりにそれを楽しもうというそれぞれのシルバーウィークになっているのだと、思います。
コルリでは、ご来店も少ないものの、お懐かしいご再来や、うれしいリピートのご予約をいただいたお客さまと、再会をさせていただいています。
それにしても、きょうもまた雨。です。
ウェディングスイーツのご依頼はありませんでしたが、大切な機会のオーダースイーツを作らせていただきました。
90歳のお祝いスイーツです。
ご相談とご予約は、10日ほど前のご来店でした。
22日に、東京・六本木で、300名さま以上の方が集まられるライブレセプションで、90歳のお祝いをされるというところに、お持ちになるというスイーツ。
「問題はね」
ご依頼主のお客さまのリクエストは、まずは軽井沢からお持ちになるというところから、要冷蔵のスイーツではなく、常温で大丈夫なもの。さらに、その90歳の主役さまは、関西から来られている方なので、もしかしたらきょうお召し上がりになるのではなく、おみやげに持ち帰られる可能性があることも、それもOKなもの。
「300人以上ですが、食べてほしいのは10人くらいだから」
マカロン屋としては、マカロンをとも思いましたが、要冷蔵のマカロンを無理にお渡ししたり、それならば常温で置けるような材料でマカロンを仕上げて、というのは、無理。お焼き菓子と、コルリで一番時間がかかっているスイーツとして、意味合い的にも合いそうな「熟成フルーツケーキ」をあわせてなにか、ご用意することになりました。
ハロウィンな秋のスイーツを作りながら、よくこういう機会に作らせていただくマカロンタワーのかわりに、ハウスをメーンのスイーツにすることにしました。
ご希望は、お名前と、90歳のお誕生日おめでとうございますというメッセージを、フランス語で描くこと。
主役さまは、ライブのサックス奏者で、このバンドが、奏者の年齢をあわせると世界最高齢のバンドになると、ギネスブック登録されたとか。
10名さまが召し上がれればよい、とのお話でしたが、300名さま以上のご来賓にみていただいて、共有していただけるスイーツをご用意したいと思いました。
メーンのハウスのサブレに、ミュージックなアイテムのサブレ、メッセージのサブレを焼いて、一緒にリーフと、、ハートの小さなサブレを焼きました。
リーフは抹茶とよもぎの2色のグリーン。
そろそろ落葉になりますが、やはりこういう機会は、あえて常緑のリーフがいいと思いました。
ハートはさまざまな色合いで。
リーフとハートのサブレは90、90、90、90ずつ焼いて、ぜんぶで360ピース。
小さいのですが、ご来賓が必ずおひとつはお召し上がりになれるように、なりました。
熟成フルーツケーキとあわせて、焼き菓子のアソートができました。
軽井沢からお持ちいただくお祝いスイーツ。
軽井沢らしさに、コルリらしさを加えたものになっていればと思います。
オーダー、ありがとうございます。
大切な機会に、スイーツを作らせていただき、光栄です。