朝焼けに色づいていた、たくさんの小さな小さなひつじ雲たちは、いつのまにかすっかりどこかへいなくなって、まったく雲のみあたらない、澄んだ青い空が広がっています。
台風が去って、夏空が戻り、でもやはり、この風は少し、秋めいているのかも、と感じるのは、きょうがもう、9月だからかもしれません。
コルリでは、葉月の余韻ある新しい月のはじまりを、むかえさせていただいています。
1週間ほど前の、8月24日に、メールをいただきました。
「8月に軽井沢で結婚式をあげ、9月に都内で二次会パーティーを予定している者です。9月のパーティーに来てくれるゲストへのお礼に、軽井沢ゆかりのお菓子をプレゼントしたくて探していたところ、コルリさんを見つけました。」
ちょうど、27日にお作りするウェディングケーキをどう形にしてゆくか、結論が出たころでした。その1週間後、つまり今週末には、軽井沢ウェディングされるおふたりに、こんどはプチギフトをお作りする新しいお約束があります。
ウェディングケーキができたら、 9月3日のプチギフトを形に。
もしこの、お問い合わせがオーダーにつながれば、その次の仕事になってくれると思いました。
マカロンの単価、サブレの単価、マカロンとサブレをあわせたギフト、お取り扱い、お日持ちなどのお問い合わせに、お答えしました。
ウェディングケーキの前日26日に、オーダーを決められたご返信メールが届きました。
「パーティが3日にあるので、1日までに届けてほしいです」
ウェディングケーキが終わったら、と考えていたプチギフトよりも先に、こちらのギフトを形にしなければ。
ご依頼は、やはりマカロンは要冷蔵のお取り扱いのため、サブレで。
リクエストは、軽井沢らしさと、音楽なアイテム。
「全部でなくてもいいので、ハ音記号を」描いてほしいという、添えがきがありました。「オーケストラをやっているので」
「ハ音記号は『13』みたいな記号です」
そして「葉っぱ」。
ご依頼主のお客さまのご苗字に、「葉」の字があり、お名前にも、草冠がつかわれていました。
葉っぱはリーフで、軽井沢らしさは、軽井沢らしさが一番出る形はという結論は、りすでした。
むかいあわせになったりすに、葉っぱと、ウェディング感のあるハート。
そこに音楽記号を描くことにしました。
ハ音記号は、アルト記号、ソプラノ記号などとも呼ばれる記号のひとつで、弦楽器や金管楽器をされる方がお使いになる楽譜に登場します。ト音記号やへ音記号は、楽器をされる方でなくてもずばっとわかる音楽記号なのですが、オーケストラの譜面には、必ずみえる記号です。
本当に13みたいな形をしていますが、それだけ描くと、さらにスイーツの生地で線描きをすると、たぶん音楽な雰囲気は伝わりにくいか・・・
りすのひとつは、ト音記号、もうひとつに、ハ音記号と音符を描いて焼きました。
リーフでオーケストラなおふたりの、8月葉月の軽井沢ウェディングの思い出をあらわした、ギフトになっていればと思います。
オーダー主の新婦さまから、もうひとつのご依頼がありました。
マカロンも召し上がってみたいので、2つ入れてくださいという、お話でした。季節限定のものをおまかせでひとつずつ、というリクエストには、そうです。ベリーベリーベリーベリーベリーべりーな軽井沢の葉月の思い出オーケストラシリーズのマカロンが、本当にちょうどよくぴったりだったので、お添えしてお送りしました。
このたびは、おめでとうございます。
コルリをみつけてくださり、スイーツを作らせていただき、ありがとうございます。