信州の春をたしかに

 

 

店休日をいただいています。

思い立って長野へ向かって出かけました。

長野市の手前、千曲市は、一目10万本といわれるあんずの里です。

 

 

 

あんずの花は、梅のあと、桜の前に咲きます。

2009年からの軽井沢生活をしながら、いちどこのあんずの花が咲いている姿をたしかめてみたいと思いつつ、かなわずにすごしてきました。

ことしこそ。

 

 

 

千曲市では毎年、あんずの花の時期に「あんずまつり」を催されています。

ことしは4月1日から17日まで。

期間中ですし、なんらかと思いましたが、あんずの開花は3月31日。

日ごとに開花情報をリニューアルされている観光協会さんのサイトをみると、「落花さかん」「山間部で・・・」という情報がありました。

 

 

 

出かけても無駄かと思いましたが、でも、ことしまたスルーしてしまえば来年。

来年の今ごろのことなど、わかりません。

 

だめもとで、まああんずが見られなければ、近くの戸倉の温泉に寄って、でもいいかと開き直りました。

 

 

千曲川をこえて。

千曲市内に入ると、「あんず街道」はもとより、駅前、駅からの道、わが家にも1本という具合に、あんずの木があります。

 

 

 

千曲があんずの里になったのは、いま大河ドラマでも話題の真田氏のころの時代にさかのぼります。

伊予の国から真田さんにお輿入れしたお姫様に、ふるさとを思い出せるようにと、あんずの木が一緒にお供したのだそうです。

やはり長野に近い松代市もあんずで知られますが、千曲でさかんに、あんずが育てられ、いまの姿になっているそうです。

 

 

 

たしかにあんずの花はもう・・・

でも、桜が満開。桜なら、長谷寺(はせでら)ならぬ長谷寺(ちょうこくじ)というスポットが、千曲市の桜スポットなのだそうです。

 

ことしのあんずの花は、強い風が散りを早めたそうですが、境内のおじぞうさまのお帽子も、その風がぬがせてしまったよう…

 

 

おじぞうさま、かぶせてさしあげます!!!

 

 

道々に、あのピンクの花は、桃。

緑の葉とともに、白い花が開き始めているのは、りんご。

あんずを求めて、信州に訪れている春の姿をたしかめることができました。

 

 

屋代の駅には、つばめが巣をつくっていました。

 

むかし東京の実家がまだ一軒家だったころ、庭に1本、あんずの木がありました。

あんずの花は、その家がマンションになるまでの10数年、毎春、春をつげてくれた思い出深いものです。

 

 

あんずの里をひとめぐりできるシャトルバスで、信州の春をたしかめて、長野へ出て、長野から東京へ帰る高速バスに。高速バスは、もう半年たったのですね、1週間フェアをさせてくださったデパート、ながの東急百貨店さんの前から出発するとのこと。

 

 

小さな旅は、いまとむかしと、広がる風景や出合いにさまざまな記憶がよみがえって加わってゆきます。

 

 

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