店休日をいただいています。
軽井沢を出て中軽井沢をすぎ、北軽井沢までくると雪をかぶった鬼押し出しがみえ、そこまでくると、軽井沢は軽井沢でも、長野県は群馬県にかわっています。
浅間山のものすごくきれいなスポットがあります。
この場面は、浅間山の風情から鑑みると、緑や紅葉より、白い冬が勝るように、思えます。
この景色と、その先の雲上の地をはじめて訪れたのは、5年前の2月です。
そのあと、3年前の6月に、緑の季節に再訪して、今回が3度め。
雲上の地とは、標高1800メートルのところにある、万座温泉です。
軽井沢がだいたい1000メートル、やはり有名な上高地が五千尺で1500メートルですので、その上にあります。
草津と同じ、白いお湯ですが、刺激を感じる草津のお湯と違い、日本一の濃度を誇る硫黄湯です。硫黄のかおりはたまらず、そのために、寒いほど換気扇がまわっているのですが、この雲上の地の白いお湯に入ると、5年前に感じた、雲の上の天国にいるような、気持ちをまた味わうことができました。
温泉の効用は多々あるのですが、このお湯はピーリング効果があるといい、保湿をしっかりすると、弱弱しく荒れた手やひびわれた足先が多少ほどけて、数度の入浴でも潤ってくれます。
準備をして、いざと出かけるのは面倒なところがあり、出かければまた、使う別のエネルギーに疲労するところもありますが、来てよかったと感じます。
3度めの道道は、この抜けるような青空と、真っ白な雪の世界を、こうして画像におさめたのですが、その道道に、カラマツと白樺の木々が林になり森になり、続いていました。そのふもとには、万座へ近くなればなるほど、笹、笹、笹。万座ではクマザサ使いのアイテムが、おみやげの候補になっています。
木々と笹たちが、深い雪のなかからすっくと立ち上がって、生きていました。厳しい冬と雪は、当然で、普通のこととして受け入れられている自然に、打たれる思いがしました。
葉がめばえ、笹は茂る季節も、そのうちやってきます。
万座を初訪したのは2010年。マダム・ビスコッティから引き継ぐ形ではじまったケーキショップコルリのころでした。青い屋根の店は1000日あまりの営業でいったん、お休みをいただきました。そしてCoruri KARUIZAWAとして、店を場所に移転して営業をはじめたのが2013年4月。
移転再開から、1000日が過ぎています。
コルリのそれぞれの1000日に、自然の営みを照らして。
なんだかなぁと振り返ることができることに、感謝しようと思います。
万座は、スキーも楽しめます。
出迎えてくれたのは、おひなさま。
ひなまつりスキーはもちろん、GWスキーもできるぐらいの場所です。
ご宿泊をされるのであれば、送迎をしてくださるホテルや旅館もあります。
軽井沢からひとあし。
もしどこか、というお出かけ先にぜひとも、おすすめいたします。