「そろそろですよ」
昨年の秋にお問い合わせをしたフリーバードさんが、思い出してご連絡をくださったのは、年末でした。
軽井沢に育つかえでで作られる、メープルシロップがあります。
5年ほど前から、フリーバードさんが小さなびんに入った3種類のメープルシロップを、町内のスポットに置いておられるものです。
このシロップがお土産物などとともに販売されていることは、たぶんその、5年ほど前から知っているのですが、お問い合わせをしたことは、ありませんでした。
コルリには、メープルシュガーを使ったサブレが定番スイーツとしてあります。メープルシュガーはカナダのものを使っています。
でもこれを、軽井沢のかえでのもので作ることはできないか。
ただ、コストがかかるでしょうし、定番アイテムとして置けるスイーツの材料として適当かどうか。
長いこと、保留にしてきたことでしたが、お問い合わせをしてみました。
どんな方が関わられているのか。
軽井沢のカエデって?
軽井沢では、サトウカエデというカエデから、真冬に樹液を採るそうです。
いま、まさにその採取が、行われています。
「雪に、こんなかんじで・・・」
軽井沢のカエデから採れる樹液は、ほんとうにわずか。
フリーバードさんは、この樹液をメープル王国カナダへ送り、カナダのメープルたちとあわせてメープルシロップにしています。
残念ながら、メープルシロップをさらに詰めて結晶化したメープルシュガーは、形にはされていないそうです。
軽井沢メープルを、なにかスイーツに。
こんな話はコルリだけでなく、ほかともあったそうです。
ただ、採れる樹液が少ないため、生産量の多い事業体の商品に相応する量にならないため、話が進まなかったというお話もうかがいました。
「逆に、コルリさんくらいの方が」
コルリではメープルシュガーの見込みがたたず、残念、と思ったところですが、それではこのメープルシロップを使ってなにか、できないかと、考えはじめました。