新聞記者時代の夢から覚めた今朝は、やはりとてもよく晴れていて、でもやはり、心晴れぬ週末の、土曜日になりました。
いたましい出来事があっても、それぞれに現実があり、日常があります。
「お年始でもあるし、箱に入れて用意してもらえるかしら」
きょう集まられる方へのお心配りに、コルリの軽井沢マカロンをお使いくださったお客さまに、駅までマカロンをお届けしました。
きょうもまた、ヘリの音がきこえます。
きのうから、ふっと力が抜けてしまったようになっているのですが、それでも店は、開けています。
製造も、やる気がわかないようになってしまっているのですが、それでも最低限度、行っています。
新聞記者時代、むなしく感じることがありました。
報道という立場は、伝えることで、もちろん、伝えることからとても大事な何かがあるはずなのですが、やはり所詮伝えるだけであって、現場では傍観者にすぎないという現実があるようで、それがむなしく思えました。
しかも、それが仕事であり、その仕事で生活しているということに、複雑な感覚があり、でも、それでもその仕事は、生き甲斐を感じる面もあり、さらに複雑になることがありました。
どんなことがあっても、現実と日常に向かうことが、生を受け続けている自分がきょう、することなのでしょう。
ただ、軽井沢で小さな菓子店を営む自分が、ではいったい、どうしたらよいのか、なにができるか、なにかできるのか、という気持ちが、あります。
今のところの結論は、店をみつけて、コルリを思い出してくださる方がいらっしゃるのであれば、お迎えすること。お迎えした際に、お選びいただけるスイーツたちを存在させること。
気づけないもっと大事なことがあればぜひ、ご指南くださいませ。