梅雨入り前に、軽井沢町内の、お名前の存じ上げない、でも何度かご来店くださり、お顔を存じ上げているお客さまにお声をおかけいただきました。
「夏にふたりめが産まれるので、出生祝いを・・・」
たぶんそのお客さまと思われる方から、メールが届きました。
「2人目の女の子を出産しました。内祝いにCoruriさんのお菓子セットをお願いしたいのですが、可能でしょうか?
娘の名前は、お店と同じ「こるり」(ひらがなです)といいます。
妊娠してから、内祝いはここのお菓子がいい!と思っていました」
1週間前、小さな男の子の手をひいて、乳母車の方が、お越しになりました。乳母車には、青い鳥のプリントされたおべべの赤ちゃんが眠っていました。あのお客さまでした。
→青い鳥の描かれた、アッサムのティーバッグは、包装紙にのイラストにも描いてある、実はオープン以来のコルリアイテム。
これも、ギフトに入ります。
こるりさんのご出生祝いのギフトをお作りするという、なんともすばらしい仕事をいただきました。
リクエストは、鳥や葉っぱをあしらったおめかしパウンドと、お名前の入ったサブレを主体にしたお焼き菓子のお詰め合わせ。
「パウンドケーキはどのようなものができますか」というご質問に、あれとこれと、とご説明していると、あんずとかんきつピール、ピスタチオの入った初夏のパウンドにご興味をもたれたようでした。
メールのお宛名が、そうです。
お客さまのお名前に「杏」の文字が使われています。
きっと、あんず使いのスイーツなら、特別感がプラスできるでしょう。
パウンドは、あんずと、お生まれになったこるりさんをイメージして、こけももを加えて、さらにお生まれになった夏を表すパインとパパイヤを加えて、ピスタチオを散りばめた、切り口のきれいなものになりました。
おめかしパウンドには、鳥型のサブレ「コルリのきほん」にお名前を描いたものに、リーフのサブレ。そして、あんずのオレンジとこけもものピンクのハート型にサブレをあわせて、飾りました。
お名前入りのサブレも、おめかしパウンドとコラボしています。
ここには、大きなママ鳥も添えたパッケージにしました。
お内祝いは、お贈り先にあわせて、さまざまに。
3種類のギフトができました。
お召し上がりになったことのない、オリジナルのパウンドは、小さく焼いてお客さまに。
これは、お客さまへの小さな贈りものです。
9月のはじめからお配りになりたいというご希望にあわせて、お作りしたスイーツギフトたち。
ピックアップのお約束はあすなのですが、それまでに、ギフトそれぞれにメッセージカードをお入れするお話がありました。
メッセージカードをお入れしたら、箱を包みます。
30日までにお越しになると話されておられたお客さまは、まだお越しになっていません。
きょうは、いえ、きょうも、この雨。
もしかしたら、カードのお届けは延びるかもしれません。
夏の終わりにいただいた、2度とないかもしれないお仕事。
まだ終わらないでほしいような、気持ちがするのを、雨が共感してくれているのかもしれません。