「お届けが七夕ごろになってしまいますが・・・」
「それでは七夕着でお願いいたします」
東京新宿・三越伊勢丹さまのフェア準備が始まるころ、ご相談のメールをいただきました。
レモンパイを召し上がりたいというお客さまからのおとりよせオーダーでした。
通常、定番メニューにないスイーツをオーダーいただいた場合は、試作からの調整が必要です。フェア準備と並行すると、やっつけ仕事になりかねないため、充分な時間をいただけるフェア後のご用意をお願いいたしました。
今回のお客さまがイメージされていた、お召しがありになりたいレモンパイは、アメリカンなものでした。でも、作り手がパリ仕込みだという経歴もご覧になって、フランスのタルトシトロンも気になっておられるようでした。
ご希望は、あまあまなメレンゲではなく、生クリームで仕上げたレモンパイ。大きめのホールを8つにカットしてほしいとのご依頼でした。
はじめてオーダーされるスイーツに、多少の迷いがあり、それでも同じ味のものが8つ届くのなら、迷われた2種類を、4つずつ楽しんでいただくのはどうかと思い、ご相談してみると、OK。
アメリカンなレモンパイは星口金の左、フレンチは丸口金でシャンティをしぼった右です。
アメリカン、フレンチの2種類のレモンパイ(タルト)が、できました。
また、このタイプのスイーツがお好きな方ならきっと、気に入ってくださるでしょう。
コルリの定番、モンテビアンコもアブノーマルなサイズでお作りして、プレゼントすることにいたしました。
モンテビアンコは、レアチーズとホワイトチョコレートのモンブランタルトですが、実は随所にレモンを使ったスイーツになっているからです。
レモンパイやタルトシトロンは、とてもシンプルなデコレーションをするケーキです。なにものせていないものもありますし、ちょこっとレモンのスライスやレモンの皮のコンフィ、お店のブランドのロゴメダルをつけるくらいの意匠がほとんどです。
マカロン屋と呼ばれるコルリですので、今回はハート型のマカロンを飾りました。
ハートの色合いはレモンとイメージが異なる色ばかりですが、そう、きょうは七夕。
七夕といえば、昨今は「サマーヴァレンタイン」と呼ばれたりしています。
なので、ハート。
そして、ハートも7色になっています。
七夕の日のレモンパイ。
きょう、お客さまの元に届きます。
お待たせいたしました。
イメージされたお味のスイーツになっているかはわかりませんが、どうぞ、初めてのコルリスイーツを、お楽しみいただければと願っています。