「それから、恐竜が好きです」
きょうスキーをしに軽井沢へお越しになるお客さまから、ケーキのオーダーをいただきました。
ご滞在先で祝われるお誕生日のケーキ。
主役さんが、卵のアレルギーがおありになるというお話でした。
「チョコレートがきらいです。ホワイトチョコレートは大丈夫です」
「ショートケーキのように・・・」
クリスマスケーキを作りながら、かたわらで卵なしスイーツの試作を続けました。卵白を使うマカロンは飾れません。きほんのサブレにも卵が入っています。ショコラもおきらいであれば、卵なしのクッキーか、ホワイトチョコレートでなにか飾りを、と考えました。
卵なしのスポンジは、小麦粉100%で作ってみると、重い蒸しパンのようなものばかりでした。軽さを出すために、コーンスターチを入れた結論にしました。
乳製品が大丈夫なので、生クリームを。
スポンジにも、やはりおいしい方がいいので、バターを入れました。
大好きだという恐竜は、いろいろやってみたのですが、ホワイトチョコレートを使って描きました。茶色い目は、卵、小麦粉、乳製品をいっさい使わないサブレの生地を丸めて焼いたものです。
当初デコレーションにしようと考えていた、卵なしのサブレを焼いたのですが、恐竜っぽくないので、やめました。でも、おいしいので、これもお持ちいただくことにいたします。おみやげになればと思います。
卵がだめでも、卵が大丈夫な方でも、おいしく感じていただける、いちごのショートケーキになったと思います。
「アンパンマンが好きなので」
「チョコレートは食べさせたことがないので、使わずに」
きょう軽井沢を出発するおとりよせのケーキは、卵と小麦粉にアレルギーのある子どもさんのお誕生日ケーキです。
恐竜の前にご相談をいただいたお話で、クリスマスケーキの前から、この、卵、小麦粉なしの試作を続けていました。
やはりご希望はショートケーキ。以前はパンを使ったいちごのケーキでお祝いをされたそうです。
スポンジは、米粉をベースに作りました。
アンパンマンのパーツは、さつまいも、きなこ、米粉、ココアと食紅を使ったバター使いのサブレ生地です。
線は、アイシングですと卵白を使いますので、よくアメリカンなカップケーキのデコレーションなどに使う、バター使いのフロスティングの配合をベースに、描ける線を作りました。
おとりよせのケーキは冷凍便でお送りするため、生のくだものを使えないので、コンポートにしたいちごをサンドしました。アンビベも、そのいちごの煮汁を使っています。
お誕生日おめでとうございます。
コルリでは、小麦粉も卵も使うスイーツを作っています。
完全にアレルギー対象素材を排除することをお約束することはできませんが、どうぞご相談くださいませ。喜んでお作りいたします。
オーダーありがとうございます。
学ばせていただくことの多い宿題をいただけたことを感謝申し上げます。