お持ち込み素材でオーダースイーツ「安納芋のモンブランとマカロン」



「安納芋をいっぱいいただいたのですが、食べきれないし、自分でもスイートポテトとか、お菓子を作ってみたのですが、水分が多くて、なかなか・・・なにかにしていただけませんか」

ご出生のお祝いのケーキをお作りして以来、赤ちゃんとご一緒にご来店くださるようになったお客さまから、ご相談をいただきました。
「できるとしたら、何になりますか」



ご提案したなかから、お選びになったのが、モンブランとマカロンでした。
「モンブランは6つ、マカロンは20ケ。試作に使ってください」
2キロの安納芋をお預かりしました。


さつまいもは色々な機会で使ってきた素材ですが、安納芋ははじめてでした。
おっしゃっていたとおり、ほかのさつまいもより、水分が多く、同じさつまいもレシピでは、同じようにできないことがわかりました。でも、ほかのさつまいもより、うらごしがしやすい感じでした。



マカロンは、おいもの色をイメージしたコックを焼いて、バタークリームベースでこくのある安納芋感を味わっていただけるように仕上げました。


モンブランは、土台にも安納芋を使いたかったので、安納芋とココア、はちみつを入れたビスキュイにアレンジしてみました。
クレームシャンティのなかに、5種類のナッツをキャラメリゼして織り込みました。
その上に安納芋のモンブランクリーム。安納芋のねっとり感を、あえて残してお楽しみいただけるようにしました。

キャラメリゼのナッツが、食感のアクセントになっています。

クリスマスが近いので、小さなもみの木の2色のサブレを飾って仕上げました。



お預かりした安納芋が試作をしながら減ってゆき、スイーツができてゆき、きょうのお渡しが近づいてくるのが、なんだかとても、残念でした。
「20日に引っ越すことになったのです」
オーダーをいただいたときに、お客さまが軽井沢を離れられることを知りました。

この安納芋スイーツをお渡ししてしまったら、もうしばらく、いえ、もしかしたらもうお目にかかれないかもしれない。



まずは、オーダーをありがとうございました。


どうぞまた、コルリを思い出していただける機会がありますように。
そして成長されたお子さまとともにお目にかかれる日が来ますように。
どうぞご新居で、よいクリスマス、よいお年をおむかえくださいませ。


 

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