きょう日比谷公会堂で出合えるコルリスイーツたち



昨夜強い雨がふった後、まるで梅雨に戻ったような金曜日になりました。
かんかんさんさんの日々が続き、また土日も真夏日に戻る予報をみると、おだやかな雨が心地よく感じられます。


先月の下旬から、実は大きな宿題をいただいていました。
きょう、日比谷公会堂で出合っていただける、オーダースイーツたちです。


6月に、10枚オーダーいただいて、12枚お作りした「虎と小鳥」のサブレ。
これを気に入ってくださったお客さまが、154のギフトを頼んでくださったのです。


「虎と小鳥」は、インターネットを使ったフランス語の教材のキャラクターです。このイラストを描いているフランス人の女性歌手と、デザイナーのフランス人の彼。おふたりのライブがきょう、日比谷公会堂で開かれます。
おふたりの来日、公演にあわせた企画に、コルリスイーツをご用命いただきました。


虎と小鳥の2枚セットのギフトに、さらに出演やご来賓への特別大サイズのサブレ。
12枚のときの「あのクオリティを落とさないでください」というプレッシャーをいただきました。

いずれもサブレ「コルリのきほん」を色分けし、ココアのシガー生地で線描きをして焼くものです。色をくっきり出すために、通常より20℃低い温度で30分長く焼きます。


12枚焼いたときから、気温が10℃違う環境。

サブレの生地も、シガーの生地も、だれます。


虎は丸く抜いたオレンジの生地を楕円に整形し、耳の部分を三角に切り分けて貼りつけ、さらに耳の中の白い部分の小さな三角を切りわけて貼りつけ。小さなハートはクローバーの型で抜いてから、4つに切り分けて貼りつけます。


そうした後に線描きをする工程は、釜に入るまで6時間。
焼いた後、冷めるまで待って包装。
この作業を繰り返していました。


営業時間中に焼成したかったのですが、一度ご来店やお問い合わせの応対に重なって、釜出しが遅れてしまい、123枚のサブレがロスになってしまいました。


合計304枚が今回のオーダーでしたが、あわせて460枚焼きました。軽井沢からお送りする、というリスクもあわせて、破損などの場合を想定した33枚の予備をおつけして、終わった宿題です。



「タカハシさん、もうけになっていますか?」
ピックアップのお客さまから、そんなお声をいただきました。


コルリスイーツは、もうけを考えてお作りしているものではありません。コルリの店自体が商売になっていません。


少しずつ減っているサラリーマン時代の貯蓄がなくなるか、体がだめになるまで、コルリは続きます。
コルリを思い出してくださって、コルリスイーツを作らせてくださるだけで、コルリは成り立っています。

このたびは、大切なご用命をいただき、ありがとうございました。
大切なことを確かめさせていただけたことにも、感謝申し上げます。


夏休みの宿題が終わったような思いですが、夏はまだまだこれから。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

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