「冬眠」をおしらせし、きのういったん帰京する予定でしたが、ふだん利用している高速バスは14日のうちに運休が決まり、3年ぶりに乗ろうと思った新幹線も動かず、軽井沢駅で待っていましたが、結局とどまりました。
きのうの朝、雪の壁に突入していくような気持ちで住まいを出て、やっとこさ店までたどり着くと、おとなりのビストロのシェフがもう、雪をかき始めておられました。
「し、シェフ。どうしよう・・・」
「どうしようもないだろっ!」
店の入り口と、道路へ出られる分だけの雪をかいて、シェフは引き上げられました。営業どころではありません。
1メートル以上積もり、昨夜けさもまだ降った雪は記録的な量だそうです。道の通行止めも続いていて、除雪に自衛隊が出動していると、町のアナウンスが流れています。
店の看板は雪の重みで・・・
そして昨夕、電源のひとつがショートしてしまいました。
「冬眠」明けの再開も、スムーズにはいかなさそうで、残念です。
「あっコルリさん」
「コルリさん?!」
ヴァレンタインの日から、スキーウェアを着て歩いています。
道行くと、町のお住まいの方やお店の方が声をかけてくださいます。
みな必死に目の前の雪にむかっておられます。
ひとりで軽井沢にいるのですが、ひとりだという感覚はいつのころからかなくなっています。
もう一度新幹線に乗れるかどうか、駅まで行ってみます。
もし乗れそうでしたら、家に帰ろうと思います。