勝手ながら月末にプリンをご紹介することにさせていただいているコルリでは、きのうからプリンのマカロンをご紹介しています。
そして、きょうから、今月の月末プリンを並べています。
「ふわとろ」でもなんでもない、まっさらなプリンです。
こんな、さらなプリンをご紹介するのは、初めてです。
また、プリンのマカロンと、プリンが共存するのも初めてです。
この月末プリンは、マカロンと同じ、おひとつ¥160にいたします。
どうぞ、おためしくださいませ!
本当はこのプリンをずっとご紹介するつもりで、これまで過ごしてきました。
移転再開後に替えたオーブンや器との相性、焼き時間。カラメルの具合。
調整をしながらやっと形になったかんじです。
このプリンを最初にお客さまにご提供したのは、6年あまり前。
アルマーニのリストランテで働いていたころのことです。
アルマーニは、日本の経営母体があり、その会社は都内を中心に、系列店を複数もっていました。
そんな系列店には専属のパティシエがいないことが多くて、アルマーニに就いたパティシエたちは、オープンしてからしばらくすると、系列店のヘルプに出るように、指示されました。
CHICAがよく出かけたのは、渋谷の某デパートのレストラン街にある系列店でした。
パン焼きとデザートの仕込み、レシピ開発をしていましたが、プリンはその店の、ランチデザートとして、できました。
陶器のココットにおさまり、原価のあまりかからないデザートとして、シェフから提案されたものです(パティシエがいない日は、たいていゼリーになっていたとか)。
ヘルプ先では試行錯誤する余裕がない現場でしたが、それでもなんとか。
プリンはこだわって作ったことがなかったので、多少の不安がありました。
最初のプリンを作ると、次のヘルプのときにも、またプリンを仕込むように頼まれました。
あの日にたまたまランチの場に選んでくださった、おばあちゃま世代のお客さまが、その次の日も、またその次の日も、お昼にご来店されたのだとか。
「あのプリンを」